読書メモに何を書けばよいか迷ったら、まず「本に書いてあったこと」と「自分が考えたこと」を別の欄にします。後から見たときに、著者の説明と自分の解釈を混同しにくくなるためです。長い要約を完成させる必要はありません。
このページでは、その違いを短い文章で練習し、最後に一冊用の記入欄へまとめます。以下の例文は説明のために当サイトで作成したもので、実在の本からの引用や実践者の体験談ではありません。
短い例文から、3つの欄を作ってみる
出掛ける前に道具を集めるのではなく、前の作業を終えたときに次の道具を一か所にそろえる。使い終わった後の準備は、次に始めるときの探し物を減らすために行う。
これを読んで「準備が大切だった」とだけ書くと、後から具体的な内容を思い出しにくくなります。次のように情報の種類を分けて残してみてください。
| 欄 | 書くこと |
|---|---|
| 内容を自分の言葉で | 次の準備を、前の作業の終了時に行うという提案。 |
| 自分の感想・疑問 | 毎回違う道具を使う場合は、全部そろえるより一覧がよさそう。 |
| 次に試すこと | ノートを閉じる前に、次に書く見出しを一つ残す。 |
二つ目の欄は賛成でなくても構いません。「自分の状況だと使いにくい」「別の説明と矛盾して見える」と書いた方が、再読するときの目的になります。分からない用語があれば、調べていない段階で意味を断定せず、疑問として残します。
本の種類によって、最後の欄を変える
実用書なら「次に試すこと」が使えますが、小説の読後感を無理に行動目標へ変える必要はありません。人物、場面、読み返したい箇所を残す方が向くこともあります。
- 実用書:主張/自分の条件との違い/試すこと。
- 小説:印象に残った場面/人物の変化/その場面で感じたこと。
- 図鑑・資料:知りたかった項目/見つかった説明/次に調べる用語。
一冊の全章を均等に扱わず、残したい箇所を一つ選びます。途中まで読んだ本なら「第2章まで」と記録します。未読部分を含めて一冊全体の結論を書かないことも、後で読み返す自分への目印になります。
ページ情報を付けて、元の説明へ戻れるようにする
書名・著者・版や出版年など、手元の本を特定できる情報を記録し、メモごとにページを添えます。電子書籍で固定ページがないときは、章名や位置情報を使います。「真ん中あたり」だけでは後から確認しにくくなります。
文章をそのまま写す欄は「原文の控え」、言い換えた欄は「要約」と区別します。ネットで公開する場合は、本の文章や図版を大量に転載するのではなく、自分の感想・分析を中心にし、引用する箇所と出典を明確にします。
一冊のメモを、次に開ける大きさにまとめる
書名/著者: 版・出版年など: 読んだ範囲・日付: 残したい箇所(ページ・章): 内容を自分の言葉で: 自分の感想・疑問: 次に試すこと/読み返したい場面:
この欄を使い、まず一つの箇所について一行ずつ書きます。説明し切れないときは、文章を長くする前に話題が二つ混ざっていないかを確認してください。話題が別ならメモを分けます。
書いて終わりにしない見直し方
次にノートを開くとき、疑問の欄を一つ選び、本文へ戻って答えがあるか確認します。実用書の提案を試したなら、結果を「できた・できない」だけでなく、「準備が必要だった」「別の場面なら使えそう」と条件ごとに追記します。
この追記だけが自分の実践記録になります。読んだ提案と、自分が実際に行ったことを分けておくと、本の内容を超えて言い切ることも避けられます。美しいノートに仕上げるより、元の説明と自分の考えへ戻れることを優先してください。
この記入用メモは、個人利用の範囲で保存・複製・書き換えて使えます。記事本文全体の転載許諾ではありません。
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